畳の強み
畳のはたらき
畳は四季があり高温多湿な日本だからこそ生まれました。
日本の住まいは、高温多湿の夏向きにつくられたもの。畳が日本で生み出されたのは、夏の高温多湿と冬の寒さがあったから。四季の変化の中で温度と湿度の微妙な動きを敏感に受け止め、四季を通じて最高の快適空間を伝えてきているのです。
夏の暑い日に、畳がひんやりとしてさわやかな感触をもっているのは、畳の表面の繊細な起伏が作用し、空気をいっぱい含んでいて、一種の「断熱効果」をもっているから。いいかえれば、空気は熱を伝導しないという機能がそのまま畳に働いているのです。
畳の表面のさわやかさは、畳表(たたみおもて)の織り目の繊細な起伏がその秘密。わずかな隙間に空気の層をつくり、イ草(いぐさ)そのもの内部はスポンジ状になっていて、そこに空気を吸い込み、断熱効果とともにクッション性のある調節機能をもっているからです。
夏は涼しく、冬は温かい
畳は「断熱性」と「保温性」に優れ、夏は涼しく冬は暖かいという快適さをつくりだします。
畳を構成しているイ草(いぐさ)と、稲わら(いなわら)。イ草はスポンジ状の構造、稲わらは空洞になっており、どちらも空気をたくさん含んでいます。
この空気の熱を伝えにくいという特徴により、畳は「断熱性」と「保温性」に優れているのです。畳は、夏は涼しく冬は暖かいという快適さをつくりだします。
日本の風土に適した住宅材料
畳は日本の気候風土にあった最高の住宅材料です。
イ草のスポンジ部分が「湿気を吸収」し、稲わらの空洞部分が「湿気を放出」するなど、「畳は呼吸」しています。この吸放湿性によって、畳1枚で約500ccの水分を吸収し、空気が乾燥すると適度に放出して部屋の湿度を調整します。畳は、高温多湿の日本の気候風土にあった最高の住宅材料といえます。
適度な弾力性で人にやさしい床材
畳は安全で人にやさしい床材です。
畳表(たたみおもて)、畳床(たたみどこ)には、ともにたくさんの空気がつまっており、かた過ぎず、やわらか過ぎないという適度な「弾力性」があります。畳は安全で人にやさしい床材で、赤ちゃんには特に相性の良い床材になります。
畳は空気を浄化する
畳は「体に良い」健康的な床材です。
畳は、人間の健康によくない二酸化窒素やシックハウスの原因となる科学物質を吸着し、「空気を浄化」する作用があります。